日本陸上界の至宝として注目される佐藤圭汰選手。京都出身のこの若きランナーは、小学校時代から驚異的な才能を発揮し、中学・高校・大学と数々の記録を打ち立ててきました。
特に洛南高校時代には3種目で高校日本記録を樹立し、現在は駒沢大学のエースとして活躍中です😊
この記事では、佐藤圭汰選手の小学校から現在に至るまでの軌跡を詳しく追い、彼を支える家族の存在や今後の展望についても深掘りしていきます。
陸上ファンなら知っておきたい、日本長距離界の宝石とも言える選手の全貌をお伝えします。
佐藤圭汰のプロフィール概要
佐藤圭汰（さとう けいた）選手は、2004年1月22日生まれの21歳。
京都府京都市出身で、現在は駒澤大学陸上競技部に所属している長距離ランナーです。身長184cm、体重67kgという恵まれた体格を活かし、大きなストライドでの走りが特徴的です。
彼の専門種目は中距離から長距離にわたり、1500mから10000mまで幅広い距離で日本トップクラスの記録を保持しています。
特に驚くべきは、高校時代に樹立した複数の高校日本記録！
1500mでは3分37秒18、3000mでは7分50秒81、5000mでは13分31秒19という驚異的な記録を残しており、これらは現在でも高校記録として輝いています✨
大学進学後も勢いは止まりません。
2024年には5000mの室内日本記録13分09秒45を樹立。さらに10000mでも27分28秒50のU20日本記録を保持するなど、まさに日本陸上界の次世代エースとして期待される存在です。
駅伝での活躍も目覚ましく、出雲駅伝と全日本大学駅伝では2区の区間記録保持者。
2025年の箱根駅伝では7区で1時間0分43秒という区間新記録を樹立し、3つの大学駅伝すべてで区間記録を保持するという偉業を達成しました。
このように輝かしい記録を持つ佐藤選手ですが、その原点は京都の地にあります。
幼少期から陸上に親しみ、地道な努力を重ねてきた結果が、現在の活躍につながっているのです。
小学校時代の陸上との出会い
佐藤圭汰選手の陸上人生は、京都市立嵯峨野小学校時代に始まりました。
小学3年生の時に本格的に陸上を始めた佐藤選手ですが、実は最初から陸上一筋だったわけではありません。
当初は色々なスポーツに興味を示していた佐藤少年。
しかし、「運動をするには体力が必要」という理由で、体力作りの一環として陸上を始めたのがきっかけでした。
この時の何気ない判断が、後の日本記録保持者への第一歩となったのですから、運命って不思議ですよね🏃
陸上を始めるきっかけには、父親の存在が大きく影響していました。
佐藤選手の父親は高校時代に陸上競技をしており、中・長距離、特に1500mを専門としていました。
父親から「こういう人たちと勝負してほしい」と世界大会の映像を見せられ、世界への憧れを抱くようになったといいます。
小学5年生になると、地元の陸上競技クラブチーム「佐々木塾（SASAKI・AC）」に入部。
この佐々木塾は中・長距離を専門とするクラブで、西京極陸上競技場を拠点として活動していました。
ここで本格的な陸上指導を受けることになり、佐藤選手の才能が開花していきます。
小学生時代の記録を見ると、その片鱗がすでに現れていました。
「ちびっ子健康マラソン大会・京都大会」では、3年生で2000mを8分13秒で走り6位入賞。
4年生では同距離を7分36秒で4位、5年生では3000mを10分42秒で3位と、学年が上がるごとに着実に記録を向上させていました。
この時期の佐藤選手について、後に「フォームを意識せず走っていた」と振り返っています。
しかし、走ることの楽しさを純粋に感じながら、基礎体力と陸上への情熱を育んでいった貴重な時期でした。
小学校時代に培われた陸上への愛情と、佐々木塾での専門的な指導が、後の飛躍の土台となったのです。
蜂ヶ岡中学校での輝かしい記録
小学校を卒業した佐藤圭汰選手は、京都市立蜂ヶ岡中学校へ進学しました。
JR山陰本線「太秦駅」から徒歩2分ほどの場所にある同校で、佐藤選手の陸上人生は新たなステージを迎えることになります。
中学校に入学すると、佐藤選手の身体は目覚ましく成長しました。
現在の184cmという身長は、中学3年間で一気に伸びたものだったといいます。
この身体的成長とともに、競技レベルも飛躍的に向上していきました。
中学時代の佐藤選手は、小学校時代とは異なり、フォームを意識した走りに取り組むようになりました。
佐々木塾での指導を受けながら、より本格的な陸上競技への取り組みを開始。
この時期から「全国レベルを目指したい」という明確な目標を持つようになったといいます。
中学2年生の時点で、すでに全国大会への出場を果たしていました。
3000mで全日本中学校選手権に出場し（予選落ち）、1500mではジュニアオリンピックBクラスで決勝進出を果たし12位という結果を残しました。
そして中学3年生になると、佐藤選手の才能が本格的に花開きます✨
全日本中学校陸上競技選手権大会の1500mで3位入賞を果たし、この時の記録は3分59秒71でした。
同じ年の3000mでも決勝進出を果たし、全国レベルの選手として確実にその名を知られるようになりました。
中学3年生時の最大のハイライトは、ジュニアオリンピック陸上競技大会男子B1500mでの優勝です。
この時のタイムは3分57秒34で、同年の中学リスト1位の記録でした。
さらに3000mでも8分27秒39という好タイムをマークし、中距離・長距離の両方で全国トップレベルの実力を示しました。
また、全国都道府県対抗男子駅伝では中学生区間の6区を担当し、区間2位という素晴らしい成績を残しました。
8分53秒という記録は、中学生ながら高いレベルを示すものでした。
これらの活躍により、佐藤選手は京都府スポーツ賞や京都市中学校体育表彰を受賞。
中学3年の秋には、後の進学先となる洛南高校の奥村監督から直接スカウトを受けることになりました。
洛南高校時代の驚異的な成績
中学卒業後、佐藤圭汰選手は陸上の名門洛南高等学校へ進学しました。
偏差値70～73の進学校でありながら、陸上やバスケ、バレーの強豪校としても知られる同校で、佐藤選手は歴史に名を刻む活躍を見せることになります。
高校1年生の時は故障に悩まされ、インターハイ出場は叶いませんでした。
しかし、全国高校駅伝では2区を担当し、区間賞を獲得という鮮烈なデビューを飾りました。
8分07秒という記録で、1年生ながら全国トップレベルの実力を証明しました。
2年生になると、さらなる飛躍を見せます。
1500mで3分47秒61（高2歴代3位）、5000mで13分53秒36（当時高2歴代7位）という好記録をマーク。
全国高校駅伝では3区を担当し、区間5位ながら日本人トップの成績を残しました。
チームも2時間2分07秒という留学生を除く高校最高記録で3位入賞を果たしました。
そして迎えた3年生時、佐藤選手は「1500m・3000m・5000mの高校日本記録更新」という壮大な目標を掲げました。
この目標は有言実行となり、陸上界に衝撃を与えることになります😳
まず7月17日のホクレンディスタンスチャレンジ千歳大会で、1500m3分37秒18という記録で22年ぶりの高校日本記録を更新。
日本歴代でも3位という驚異的なタイムでした。
10月3日の日体大長距離競技会では、5000mで13分31秒19をマーク。
石田洸介選手が前年に樹立した高校記録を更新し、2種目目の高校記録保持者となりました。
そして11月21日の京都陸協記録会で、3000m7分50秒81という高校最高記録を樹立。
従来の記録を8秒37も更新する圧巻の走りで、3月に立てた3種目高校記録更新という目標を完全達成しました。
インターハイでも素晴らしい活躍を見せました。
1500mでは3分41秒26で優勝、5000mでは13分41秒72で日本人トップの4位入賞。
長距離主将として洛南高校の総合優勝にも大きく貢献しました。
最後の全国高校駅伝では、3区で23分10秒という日本人歴代最高記録をマーク。
留学生相手にも互角の走りを見せ、区間4位という堂々たる成績でした。
これらの活躍により、日本陸上競技連盟の2021年度ファン投票U20・中学高校部門で3位に選ばれ、まさに高校陸上界のスターとしてその名を轟かせました。
駒沢大学での成長と挫折
高校卒業後、佐藤圭汰選手は駒澤大学経済学部へ進学しました。
10校以上からオファーが届く中、駒澤大学を選んだ理由は「世界レベルに育てたい」という大八木弘明監督の言葉と、田澤廉選手のような世界で戦える先輩がいることでした。
大学1年生からいきなり結果を残します。
5月のゴールデンゲームズinのべおかで5000m13分22秒91のU20日本新記録を樹立。
高校時代の記録をさらに更新し、大学でも記録更新への意欲を示しました。
駅伝デビューとなった出雲駅伝では2区を担当。
1年生ながら区間賞を獲得し、区間新記録も樹立するという衝撃的なデビューを飾りました。
15分27秒という記録は、従来の記録を20秒も更新する驚異的なものでした。
全日本大学駅伝でも2区で31分13秒の区間新記録をマーク。
1年生でありながら駒澤大学の大学駅伝3冠達成に大きく貢献しました。
11月には10000m初挑戦で27分28秒50のU20日本記録を樹立、日本人学生歴代でも田澤選手に次ぐ2位という記録でした。
2年生の時は第100回箱根駅伝で初の箱根路を経験。3区で先頭スタートしながらも青山学院大の太田蒼生選手に抜かれ、4秒差の2位でタスキリレー。
「なんでこんなに速いんだろうって動揺した」と後に振り返る、ほろ苦い初箱根となりました。
でも、さすがは佐藤選手！箱根駅伝直後には、室内5000mで13分09秒45という日本歴代2位、室内日本記録を樹立。
さらに室内3000mでも7分42秒56の室内日本記録をマークし、トラック競技での実力の高さを証明しました✨
3年生になった2024年は、故障に悩まされるシーズンとなりました。
4月に恥骨を故障し春のトラックシーズンを逃すと、9月に再び同じ箇所を故障。
出雲駅伝と全日本大学駅伝を欠場せざるを得ませんでした。
「何度も心が折れそうになった」と語る故障期間。
「チームメイトや同級生がいい結果を出すのを見るのが辛かった」と素直な心境を明かしています。
この時期の佐藤選手の心境を想像すると、本当に辛かったでしょうね😢
でも、この期間をフォーム改善や体の根本的な見直しに充て、より強い選手になるための土台作りに取り組みました。
復帰戦となった2025年の箱根駅伝では、7区で1時間0分43秒の区間新記録を樹立。
約10か月ぶりの実戦で、これまでの記録を57秒も更新する圧巻の走りを見せ、3つの大学駅伝すべてで区間記録保持者という偉業を達成しました。
この復活劇は、本当に感動的でした！
家族のサポートと今後の展望
佐藤圭汰選手の競技人生を語る上で欠かせないのが、家族の存在です。
佐藤選手の家族は父親、母親、兄、そして本人の4人家族で、それぞれが彼の陸上競技を支えてきました。
特に父親の影響は絶大でした。
父親も高校時代に陸上競技をしており、中・長距離、特に1500mを専門としていました。
父親から世界大会の映像を見せられ「こういう人たちと勝負してほしい」と言われたことが、佐藤選手の世界への憧れを育みました。
父親の陸上経験があったからこそ、佐藤選手も自然と陸上の道を選ぶことになったのです。
母親についても、日々の生活面でのサポートが大きかったようです。
高校まで地元の京都で過ごした佐藤選手は「生活などが両親に頼りきりになってしまっていた」と振り返っており、母親の献身的なサポートがあってこそ、競技に専念できる環境が整っていたことがうかがえます。
大学進学時には「寮生活を通して自立した人間になりたい」と語った佐藤選手。
家族の愛情に包まれて育った彼が、競技面だけでなく人間的にも成長しようとする姿勢が素晴らしいですね😊
現在4年生となった佐藤選手の今後の展望は壮大です。
「明確には1500mから5000mで日本記録を更新して、東京の世界陸上競技選手権に出場したい」と力強く宣言しています。
すでに室内の5000mでは日本記録13分09秒45を保持する佐藤選手。
1500mでは「3分33秒くらいは出せる選手になりたい」と具体的な目標を設定し、日本記録（3分35秒42）の更新も視野に入れています。
佐藤選手が目指すのは「オールラウンダー」です。
「1500mだけじゃなくて5000m、3000m、今だったらハーフマラソンもいけるくらいの選手になりたい」と語り、幅広い種目での活躍を目標としています。
駅伝についても「4年生となるので、出雲、全日本、箱根と三冠に導けるような強い選手になっていきたい」と意気込みを語っています。
チームのエースとして、また模範となる選手として、駒澤大学を引っ張っていく覚悟を示しています。
究極の目標はオリンピックでのメダル獲得。
「海外の選手の動画を見ることがモチベーションを保つ秘訣」と語り、常に世界を意識した取り組みを続けています。
まとめ
家族の愛情に支えられ、世界を見据えて成長を続ける佐藤圭汰選手。
日本陸上界の未来を背負う逸材として、今後の活躍が大いに期待されます🏃
佐藤圭汰選手の歩みを振り返ると、小学校3年生での陸上との出会いから現在まで、一貫して向上心と努力を持ち続けてきたことがわかります。
京都市立嵯峨野小学校で始まった陸上人生は、蜂ヶ岡中学校での全国レベルでの活躍、洛南高校での3種目高校記録樹立、そして駒澤大学でのさらなる成長へと続いています。
特に印象的なのは、故障による挫折を乗り越えて復活を果たした精神力の強さです。
父親の陸上経験という家族の支えもあり、今後は1500mから5000mでの日本記録更新と東京世界陸上出場を目標に掲げています。
日本陸上界の至宝として、彼の今後の活躍から目が離せません😊
ぜひ佐藤圭汰選手の応援を続けていきましょう！
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